ガラス修理やガラス交換

機能ガラス~防火ガラス・耐熱ガラス~

ガラスには一般ガラスと機能ガラスがあります。ここでは、防火ガラスと耐熱ガラスの2つの機能ガラスについてご説明します。

■防火ガラス
防火ガラスは、防火基準を満たしているガラスのことをいいます。防火ガラスには、「網入りガラス」と「防耐火ガラス」の2種類があります。昔は、主に網入りガラスが使われていました。網入りガラスとは、金属の網を入れる事で火災時にガラスが破損してもガラス片の飛散や脱落を防ぎつつ炎の侵入も抑える効果を持ったガラスです。しかし、金属の網は熱割れを起こす原因になったり網が入っているので視界が悪く網越しでしか景色が見えませんでした。そこで視界を遮らずに済む防火ガラス「マイボーカ」という防耐火ガラスがあります。マイボーカを使うことで、景色が楽しめ防火対策もでき、さらにガラスの重量が軽くできているので少しの力で開閉できる特徴を持っています。

■耐熱ガラス
耐熱ガラスは、熱膨張率を下げて、ガラスの温度が急激な温度変化が起きても割れないように強化されたガラスのことをいいます。耐熱ガラスには「テンパックス」「ネオセラム」「バイコール」などがあり、それぞれ特徴を持っています。まずテンパックスですが、最高使用温度が490度の耐熱ガラスで、熱膨張が小さく耐熱性や耐衝撃性に優れた耐熱ガラスです。次にネオセラムですが、テンパックスよりも最高使用温度が高く、最高使用温度が700度の耐熱ガラスです。最後にバイコールですが、ネオセラムよりも更に最高使用温度が高く、最高使用温度は1200度の耐熱ガラスです。このバイコールの成分の9割以上はシリカガラスでできているので気泡がなく理想的な耐熱使用に適しています。また、バイコールは石英ガラスにも匹敵する耐熱性を持っており、900度以上の高温で使用しても耐熱性は劣りません。